髪の毛で刺繍された涅槃図が、京都市上京区の成願寺で保管されているのが見つかったそうです。
この涅槃図が製作されたのは江戸時代で、サイズは縦170.6センチ、横84.2センチ、けっこうな大きさですよね。
この刺繍の涅槃図は、僧の空念(くうねん)が諸国を巡って人々の毛髪を集めて縫ったとされていて、空念は多くの涅槃図を制作して各地の寺に奉納したとの記録が残っているのですが、現存しているものはこれが唯一のものとのこと。
涅槃図にはお釈迦様が亡くなる場面が描かれていて、その悲しみで枯れたとされる沙羅双樹の木は、白髪を使って表現されているそうです。
白髪のこんな使い方があったとは!