目次
ヘナとは
ヘナはミソハギ科の植物から作られていて、クレオパトラが爪や髪に色を付けるのにヘナを使っていたといわれていたり、東洋の伝承医学『アーユルヴェーダ』では、皮膚病の予防や、外傷や火傷などの薬として使用されてきたりと、昔から世界各地で使われてきています。
ヘナで髪が染まる仕組みは、ヘナに含まれている「ローソン(植物色素)」と「タンニン酸」が髪のタンパク質に結合して、髪の内側と外側の両方が染まり発色します。
タンニンとは、お茶などに含まれていて、ウーロン茶や紅茶などを茶褐色に色づけているもので、髪には良いものなのですが、収れん作用があり、それで、ヘナをした後は、しばらく髪がごわついてしまいます。
ヘナの使い方とよく染まる染め方
1.髪をシャンプーし、汚れや整髪料などを落とす。髪は濡れたままでOK。
2.ヘナをぬるま湯でマヨネーズ状に溶き、髪にのばす。
このお抹茶のような粉でなぜ髪が染まるのか、いまだに不思議です(笑)
よく混ぜるとツヤと粘りがでます。
ヘナ中です。お見苦しくてすみません
<(_ _)>
油分を含んでいないせいか、クリームタイプの白髪染めのように、クシやブラシでのばしながら塗れないです。
指やクシなどで髪に分け目をつけながら、手やハケで髪の根元まで塗りこみます。
コツは、泥遊びの気分で大胆に!(笑)
ヘナを髪に塗るのに使いやすいハケです。
毛は天然の馬毛で、毛足が長くてコシがあるので、粘りのあるヘナのペーストを乗せやすいです。
柄の先が細くなっていて、ここで髪に分け目をつけられます。
手間がかかりますが、細かく分け目をつけて念入りにヘナを髪の根元まで塗り込むと綺麗に染められます。
私は耳の上からスタートし、1cm〜2cm間隔で分け目を付けては、その分け目部分に刷毛でヘナを塗って反対側の耳まで行き、塗り終えた髪を頭頂部に塊にしてまとめ、続いて残りの後頭部からうなじまで、またできるだけ細かく分け目をつけてヘナを塗っては塗った髪を頭頂部の塊に合流させ、塗り終えると頭頂部にヘナまみれの髪のお団子が乗っているようにしていました。
さらに残ったヘナを、白髪が目立つ上に染まりにくいもみ上げや生え際にたっぷり塗り込みます。
3.タオルやラップで髪をくるんで指定時間おき、洗い流す。
ヘナを塗り終えた髪をタオルやラップで包みます。
湿り気がある方がよく染まるので、乾燥防止にするのと、ヘナが垂れてくるのを防ぐためです。
ヘナがタオルに染まると色が落ちなくなるので、私はヘナ専用のタオルを用意していました。
また、暖かくしている方が早くよく染まるので、お風呂につかったり、ホットタオルでくるんだり、ドライヤーで温風を当てたりします。
染める時間を半分にでき、よく染まって色持ちもよくなる、こんな便利なものもあったりします。
⇒ マイルドヒートキャップのレビュー・口コミ(楽天)
⇒ マイルドヒートキャップのレビュー・口コミ(Amazon)
その後、ヘナを洗い流すのですが、ヘナの染色効果を重視するなら、できるだけヘナの成分を残しておいた方が髪がよく染まります。
ヘナの成分を髪にしっかり残すには、洗い流した後はシャンプーをせず、その後も、数日シャンプーしないでお湯洗いだけにしておいたりするほうがよく色がよくつきます。
でも、ヘナが残っているほど、臭いやごわつきが強く、生活に影響が出てしまってなかなかそうもいかないですよね(^^;
私は実用面重視で、ヘナを洗い流した後、シャンプーをしていました。
ヘナのメリットとデメリット
ヘナを使用してみて感じたメリット・デメリットを挙げてみます。
■ヘナのメリット
- 髪にハリ・コシがでる(パーマをかけてある髪にヘナを使うとパーマが伸びてしまうし、ヘナを使うようになるとパーマがかかりにくくなるほどです)
- 染まった白髪から色が抜けにくい。
- かぶれの原因にもなるジアミンを使わずに白髪染めができる
■ヘナのデメリット
- 染めてすぐは色がつかず、時間とともに色がでてくる。ヘナを洗い流してすぐは、まったく白髪に色が着いておらず、数日経つうちにうっすら‥ということも
- 1回ではあまりよく色が入らず、継続して使うとよく染まるようになる(白髪→ヘナ1回目で金髪に→2回目で茶髪に→3回目でこげ茶‥という感じです)
- 髪に染めムラがでる(継続して使用することで解消可能)
- 染めるのに手間と時間(1時間以上)がかかる
- 染めてから3~4日、独特の干草のような匂いがし、髪がごわついて指通りが悪くなる
- 肌や爪が染まる。肌の色は洗えば落ちるが、爪の色は完全には落ちない。要手袋
- ブリーチなどのように脱色して髪を染めるものではないので、髪色を変えたり明るくすることはできない
- 回を重ねるとどんどん髪色が濃くなるので、全体が染まったら、髪の根元だけのリタッチがオススメ
- 自然のものなので、同じ製品でも効果が安定していない
- 長期間に渡り使い続けていると髪が痩せて細くなってきて、日本人形の髪のようになる
ヘナへの口コミ
私の個人的な感想なので、ご参考まで。
■ヘナと混ぜ物
紅茶、コーヒー、卵、マヨネーズ、鉄などをいれるとよく染まるという口コミがあるのですが、私は混ぜ物をしても染まりがよくなるという実感はありませんでした。
ただ、コーヒーを入れた時は、ヘナと一緒にコーヒーの臭いがして、なんとなくヘナ臭さを弱めることができたような。。
■ヘナとインディゴ
ヘナを使うと髪がオレンジ色に染まり、そこにインディゴという青い色素をもつ藍を加えることによって、茶色に調整できます。
加え方ですが、2通りありまして、まずヘナで染めて、そのあとにインディゴで別々に2度染めるとよく染まります。
もう一つの方法は、ヘナとインディゴを混ぜて一度に染めてしまう方法です。
2度染めだとかなり時間がかかるので、私はヘナとインディゴのミックスを使って一度で染めていました。
ミックスされているものは、ヘナとインディゴの混合比率を変えることで、茶色からこげ茶まで、色味を変えることができます。
■ヘナとオイル
ヘナを使うときには事前にオイルを髪や頭皮に塗るといいという口コミがあるのですが、オイルによりヘナの染色度合いが変わるわけではなく、ヘナは油分を吸収し、髪や地肌が乾燥してしまうので、乾燥を防ぐ意味でオイルを使います。
ただ、注意点があって、ヘナ単体で使う場合はオイルを使った方がよく、インディゴは油分に弱いので、オイル分がないほうがよく染まります。
■ヘナと温度・湿気
ヘナは温めるとよく染まるとの口コミがあるのですが、これは確かに実感できます。
特に、湿り気を与えながら温めるとよく染まるようで、ヘナ中は、タオルやラップでしっかり髪を包んで乾燥を防ぎながら、繰り返しになりますが、お風呂につかったり、ホットタオルでくるんだり、ドライヤーで温風を当てたり、こんな便利なものもあったりします。
■ヘナで染める時間は長いほうがいい?
ヘナをじっくり髪に浸透させるのに、長時間施した方がいいという口コミがあります。
ヘナを塗ってそのまま寝てしまう「寝ヘナ」という言葉もあるほどです。
ことヘナについては、長時間放置することにより、浸透がよくなりますが、インディゴの場合は、作用するのが水に溶いてから1時間ほどなので、それ以上長く放置しておいても髪に色はつきません。
インディゴを髪に伸ばしている間にもどんどん時間が過ぎて行き、リミットの1時間が過ぎていくので、インディゴを使う場合は手早く髪に伸ばすようにします。
■ヘナと乾燥
ヘナは湿り気が好きな反面、乾燥が嫌いなようなので、ヘナが発色しているヘナをしてから数日間は、あまりドライヤーで乾燥させすぎない方がいいようです。
私は、ヘナ後の数日間は、お風呂で温まっている間、あえて髪を濡らしてからホットタオルで包み、お風呂の蒸気に当てて、湿らせながら温めたりしていました。
■ヘナを使うと髪がきしむ
初めてヘナを使った時、髪が針金のようにゴワゴワ・バサバサ・ギシギシになってしまうことがあり、この状態は「ヘナショック」などとも言われています。
あまりの指通りの悪さに、髪が傷んだかのように思えてしまいますが、実はこれは、素の髪の自然の状態なのです。
髪から油分がなくなると髪はきしむのですが、シャンプーやリンス、トリートメントなどに含まれる油分やシリコンやポリマーなどのコーティング成分で、そうならないようになっています。
ヘナは、肌や髪の油分を吸収する上、髪に施されていたトリートメントやコーティングの油分も剥がしてしまい、ヘナ自体は油分やコーティング成分を含んでいないので、洗い流した後に髪がきしむのは当然なのです。
特にパーマや白髪染めなどで髪がダメージを受けていると、軋みがより酷くなります。
ヘナを繰り返していると、だんだんと軋みが緩和されてきます。
■ヘナを使い続けることによる髪質の変化
私は美容院での白髪染めや、ドラッグストアやスーパーなどで入手できる市販の白髪染めを使ううちにすっかり毛が痛み、長く伸ばすことができず、薄毛にもなってしまい、ヘナに切り替えました。
すると、髪が丈夫になって根元が立ち上がり、ハリやコシがてて、綺麗に長く髪を伸ばせるようになりました。
その後、月に1回くらいのペースで数年にわたりヘナ染めの回数を重ねるうちに、だんだんと髪質が変わって、痩せて細い、日本人形のような髪になりました。
ヘナは髪を引き締める効果があり、傷んだ髪を修復してくれるかのような効果があるのですが、長期にわたり使い続けると、引き締まり過ぎてしまうようです。
ヘナをやめて、髪に色を乗せるヘアカラーを使うようにしたところ、新しく生えてきた髪の質は元に戻って、子供の頃のような弾力のある髪になっています。
また、健康な頭皮は青白い色で透明感がありしっとりしているものなのですが、白髪染めやヘナをしていた間は、頭皮が黄ばんで乾燥していました。
この黄ばみは、白髪染めやヘナの染料成分で地肌に色がついているのだと思っていたのですが、ヘアカラーを使うようにしたら、白髪に色はつきながら、地肌が青白くなっただけではなく、乾燥もなくなりました。
髪のキューティクルを開いて染料を髪の中に留めて染める白髪染めや、タンニンという成分を髪の中に入れ込むヘナは、タンパク質に作用して色をつけています。
白髪染めは結構すぐに髪の痛みを実感しますが、ヘナも長期間使い続けると、タンパク質への作用のせいか、頭皮を傷めたり、髪質を変えてしまうものなのかもしれないと思っています。
ヘナを使い始めた頃は髪の調子がよかったので、それほど長く髪をのばさないのなら、ヘナでも髪質が変わるほどの変化にはならないかもしれません。
ヘナの見分け方
ヘナの品質を見るには、
- 粉を溶いた時の粘り
- 粉の粒子の細かさ
- ヘナ葉独特の干し草のような香り
などがポイントになるそうなのですが、いろいろなヘナを使ってみると、水に溶いたときにダマにならずにす~っと混ざるものとそうでないものや、トルコの粘って伸びるアイス「ドンドルマ」のようになるものや天ぷら用の水溶き小麦粉のようにサラサラの液状になるもの、水に溶いてみると色が変色したり、ヘナらしくない匂いのものなど、色々ありました。
ヘナの香りはほんとにアレですが(苦笑)、粘りや粒子の細かさがわかるものは、確かに香りもしっかりします(^_^;
ヘナの一覧
グリーンノートヘナ スーパー |
---|
インドの指定農場で栽培された最高級クラスのヘナの新葉から作られているヘナ。少量で染まり、早染めも可能。 色:2色(ダークブラウン、ブラウン) ⇒ グリーンノートヘナ スーパーの詳細へ |
ヘナ(ナイアード) |
---|
ヘナの一大産地、インド西部のラジャスタン州にあるソジャットで取れる、農薬や化学肥料を用いないヘナから作られているヘナ。 4袋入りのものは、かなりお得な価格になっていて、大量に使う方にオススメです。 色:3色(ヘナ+木藍(もくらん)/黒茶系、ヘナ+10種のハーブ/オレンジ~赤褐色、ヘナ100%/オレンジ~赤褐色) ⇒ ヘナ(ナイアード)の詳細へ |
ヘナ(マイトーン) |
---|
成分無調整で、葉を乾燥させて粉にしたそのままの純粋なヘナパウダー。 かなりお安い価格設定で、まとめ買いするとさらにお得に。 色:4色(ナチュラルへナ(オレンジ)、ハーバルブラウン(茶色)、ハーバルマホガニー(こげ茶)、インディゴ(ブルー)) ⇒ ヘナ(マイトーン)の詳細へ |
ヘナで染めている髪専用シャンプー
ロゴナは、ドイツではナチュラルコスメのメーカーとして30年以上の歴史のあるナチュラルコスメの世界的トップブランドです。
「カラーケア・シャンプー」には、ヘナの発色を助け、髪への定着をよくする成分が入っています。(髪を染める力はありません)
微酸性(Ph値5.7~6.2)に調整されていて、シャンプーだけでサラサラに仕上がります。
【ロゴナ カラーケアシャンプー 全成分】
水・ヤシ油アルキルグルコシド・エタノール*・グリセリン・ココイルグルタミン酸2Na・ココイルグルタミン酸Na・オレイン酸グリセリル・ PCA-Na(保湿剤)・トウキンセンカエキス*・ヨーロッパシラカバ葉エキス*・ペルシアグルミ葉エキス・インジゴフェラアルゲンテア葉エキス・ ナンバンアイエキス・カラメル・加水分解シルク・コムギフスマエキス・ キサンタンガム・香料(エッセンシャルオイル)・クエン酸・フィチン酸